数年前にアップして、いまだに夏になると検索での訪問者が多い記事「注意して使いましょう、ペパーミント精油」の続きみたいな内容です。
ツイッターに思いつくまま連投し、その後Facebookにまとめた文章なんですが記録の為にブログにも残しておきます。SNSだと記事が流れていってしまいますから。
今回はG対策にハッカ油やペパーミントを使うことについての注意喚起です。
ちなみに「G」が何の略語だかわからない方はいらっしゃいませんよね?みんなが嫌ってて中には怖がる人もいるあの害虫です。北海道にはいないといわれてるやつ(そのものズバリの名称を書いとけば検索でもっと訪問者が増えるかもしれませんけどね。どうもそれはね。なけなしの美意識でツッパリます)。
G対策にハッカ油とかペパーミント精油をお勧めするまとめをやたら見かけるようになりました。実践してる人も多いようでツイッターのタイムラインにもよく流れてきます。正直なんでここまで?と思います。
実をいいますとうちの協会の精油辞典では昆虫忌避作用を期待される精油の中にペパーミントは入ってないんですよ。まったくないわけじゃないだろうけどもっと効果が強いとされる精油がありますのでね(でもここには書きません。どんな風に拡散されてどんな風に使われていくかわかんないから。自分の生徒さんにはじっくりコッテリお教えします)。
まあ暑い時期にはスッキリしていい香りだし、清潔感もあるのでキッチンに使っても違和感ないしやりたきゃやればいいんじゃない?くらいの気持ちではあるのですが、うちにはあまりGさんが出ないので効果の程は試せていません。
ただ、ホウ酸団子だのGホイホイだのと一緒に使っちゃうのは逆効果じゃないがと思います。これらがGさんをおびき寄せて毒を食わせたり捕獲したりするタイプのものであるのに対し、ハッカ油やペパーミントに期待されるのはGを「寄せ付けない」効果の方なのですから。ホウ酸団子の周りにせっせとハッカ油撒いちゃったりするとGさん食べに来れないんじゃないかと思うんですよ。両方を使おうと思うんなら場所を分けましょう。
それとペパーミントは結構禁忌の多い精油です。乳幼児、妊婦、授乳中の産婦、老人、癲癇患者には使用してはならないとされています。もっともこれはボディに塗布する場合の話ですが。だけど香りだけでも影響を受けちゃう人はいますので、密閉した空間で強く香らせるようなことはやめましょうね。赤ちゃんが舐めちゃう可能性のあるところも注意してください。スプレーの場合は広がりますから思いがけないところに成分が残ってる可能性もあります。精油は「副作用のない、いくらでも使っていい自然の殺虫剤」なんかでは全然ないのです。
薬局で購入できる日本薬局方のハッカ油と、アロマショップで買えるペパーミント精油は原料植物、製造法共に少し違います。従って内容成分も同じではありません。この辺も詳しく触れることは避けますが、どちらも赤ちゃんや妊婦さんや病人やお年よりには塗布(入浴に使うことも)は禁忌、香らせるだけの使い方でも控えめに、と覚えておけば間違いはありません。
検索したら山ほど出てくるアロマで虫対策、みたいなまとめはあんまり信用しちゃ駄目です。素人に毛の生えた程度、という表現がありますが、こういうまとめでは失礼ながら毛すら生えてないんじゃないかと思われるような方も多いですから。信用度は推して知るべし。面倒なのでいちいち突っ込みませんけど。
当たり前のことなんですがどんなものでも利点と欠点があります。なんでも大量に使うのは良くないです。「自然のものがなんでもスバラシイ」わけじゃありません。アロマ講師としては不適切発言かもしれませんが、市販の虫除けや殺虫剤を用法用量を守って使うほうが安全でお手軽って場合もあるんじゃないかなあと思いますよ。
続きの記事を書きました。
注意して使いましょう、ペパーミント精油(3)
注意して使いましょう、ペパーミント精油(4)
注意して使いましょう、ペパーミント精油(5)
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