
先の週末あたりから福岡市では桜が見ごろを迎えています。
花見客で賑わう舞鶴公園をちょっと歩いてきました。香りのある桜、駿河台匂(スルガダイニオイ)を探すためです。

西側広場に植えられているとサイトにあったのでまずはそちらにやってきました。まだ午前中ですがレジャーシートを広げているグループも多いです。ビールうらやましい。
植物園ではないので、桜の木一本一本にネームプレートがあるわけではありません。ですから外見と香りで駿河台匂であるかどうか確認しなければならないのです。
花は過去に多摩森林学園のサクラ保存林で見たはずなのですが、ソメイヨシノよりピンク色が薄くおとなしめな印象の(香りのある花はたいてい地味な外見を持つ気がします)花という記憶しか無いのですね。帰宅後検索したら花びらに切れ込みがあること、紫褐色の新芽が花と同時期に出てくることなどがこの花の特徴だそうで、ああ行く前に調べとくんだった…。
駿河台匂のフリー写真素材は探してもおそらく無いし、どこかから拝借してくるのも気が咎めるので、どんな花か知りたい方はグーグルの画像検索結果をご覧になってください。

でも香りは他に比べれば感じるかなあ?程度の微かなもの。合っているのか違っているのか確認できずもどかしい。
これはやっぱり福岡市植物園で確認した方が良いのかも知れません。植物園なら名前がわかるようになっているでしょうからね。
桜の香りというとほとんどの方が桜餅を想像されると思うのですが、あれは花ではなく葉っぱの香りです。それも生の葉ではなく塩漬けにすることにより出てくる香りで、ラクトン類のクマリンが主成分です。
試験的に採取された駿河台匂の精油にもクマリンは含まれていたそうですが、主成分はフェニルエチルアルコールというアルコール類です。これはローズアブソリュート(有機溶剤で抽出したバラの芳香成分)の主成分と同じです。桜はバラ科ですから成分が共通するのですね。
ちなみにローズオットー(水蒸気蒸留で抽出したバラの芳香成分)にこのフェニルエチルアルコールは含まれていません。
参考文献はこちら↓の本。駿河台匂の分析結果が掲載されています。
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