どうして私がマルチ商法のアロマテラピーを好きになれないのか、改めて(2)


前のエントリからの続きです。

原液塗布をやるマルチアロマの会社では「フランス式アロマ」をうたっているようですが、その理論は私がナード・ジャパンで学んだ、フランスやベルギーで実際に行われているアロマテラピーとは大きく違い、いわば「アメリカ式アロマ」とでもいうべきものです。いや、多くのマルチの本社がある「ユタ州式」ですかね。というかシンプルに「マルチ式アロマ」でいいですね。

フランス式のメディカルアロマテラピーでは確かに精油濃度の高いレシピが存在し、場合によっては原液も使いますが、症状のある部位のみへの塗布でありそれもほんの少量(数滴程度)です。不調のある特定部位にスポット的に使うものであり、状態がよくなれば使用をやめます。

従ってマルチの方々がやっているような、健康に問題のない人の背中に原液を大量に落とす手技で「ヒーリング」「浄化される」だなんてありえません。少なくとも正式なフランス式のアロマテラピーでは。

それからマルチアロマでは精油の飲用が頻繁に行われているそうで、これも「フランス式」と称している様子です。
確かにフランスで出版されたメディカルアロマの本には飲用について結構出てきます(ナードの処方事典にも存在します)ので、やってたことは事実なんでしょう。でもたぶんそれは一昔か二昔前の話。現在はハーブティーやハーブチンキの方が飲むものとしてはメジャーなはず。

それに原液塗布と同様、精油を飲むことがあっても特定の症状があるごく短期間のみ。よくなれば当然飲用はやめます。日常的に摂取(塗布)するものではないのです。

とあるマルチアロマ愛用者さんのブログで毎晩水にレモン精油を1滴落として飲んで「血液サラサラ~」とか喜んでおられるのを読みましたが、これがマルチさん達の標準的な使い方なんでしょうか。血液サラサラの前に肝臓が危ないのではないかと心配になってしまいますが。

アロママルチのやっているようなことは原液塗布に関しても飲用に関しても、第三者機関(マルチの息がかかっていない)が出したエビデンスはないはずです。利用者が効果があったと思い込むのは自由ですが、きちんとした裏づけはないのです。

また、マルチアロマでは精油の品質について「セラピー等級」とか「メディカルグレード」などの言葉が多くみられます。これらは「自社の基準」に過ぎないのです。客観的に判定している世界基準が存在しているわけじゃありません。

このことは時々うちのbotにツイートさせているのですが、「そうなんですか!知りませんでした!」という反応がかなりありました。で、ああやっぱり素直に信じちゃってる人けっこう多いんだなと。

「当社の精油はメディカルグレードで~」なんて言われたら、そういう精油の品質を調べてくれる第三者的機関が存在していて、そこで「メディカルユース」の判定をもらってる、みたいに錯覚してしまわれるのでしょうね。でもそうじゃないんですよ。
「メディカル」という言葉を使うのに制限はありませんからいくらでも言えてしまうのです。

(すみません。もうちょっと続きます)

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