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またほったらかしですみません。ハッカの話に気合入れすぎてちょっと燃え尽き症候群でした。もうちょっとかるーい話でこまめに更新できるよう体質改善しなくてはなりません。
と言いつつまた長文のエントリになってしまいました。お時間のある方のみどうぞ。

何年も前のことですが、私はアロマテラピーを「イギリス式」「フランス式」など国のカテゴリでくくる意味はあるのか?という疑問を持っていた時期がありました。

イギリスではリラクゼーション、フランスでは治療に特化、なんて初心者向きの本やサイトにも良く書かれていることですが、そんなにすっぱり分けられるようなものじゃないんじゃ?と思えてならなかったのです。
アロマ本の著者プロフィールなどを見ると、イギリスの先生がドイツの先生に師事したり、フランスの先生がイギリスに勉強に行ったり、と他の国でも学んでいるケースがとても多いです。島国の日本と違いヨーロッパでは他国との行き来がとても簡単にできます。それに何といっても今はインターネットの発達がありますし、一昔前よりずっと情報の共有が進んでいるはず。

ならば少なくともヨーロッパにおいては、専門的に勉強している方の間では国による知識の違いはそんなに無いのではないか、じゃあ国名でカテゴライズしなくてもいいんじゃないのか?という疑念が沸いてしまい、フランス語どころか英語もできない身に確かめるすべもなくくすぶっていたのでした。

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糸口が見つかったのは南フランスのグラースで自然香水講座のツアーに参加した際のこと。現地にお住まいの前田久仁子先生(アロマ関連の本をたくさん翻訳していらっしゃいます)の講座を受けた際、この疑問についてお尋ねすることができたのです。

「国で分ける意味はあると思っています」というのが前田先生のお答えでした。
メモをとっていなかったので大意だけなのですが、「確かに、あなたの言う通り自国以外で勉強する方も多く、ベースとなる知識はもうどこの国でもあまり変わらないでしょう(アロマがそこそこ盛んな国において、の話ですが)、しかし人の体にどこまで精油を使えるか、どういう使い方が許されるのか、ということを決めるのはその国の薬事法(的な法律)であり、施療の限界はそこで決まります。だから~式と国でカテゴライズするのは意味があることだと思います」というようなことをおっしゃったように記憶しています。

すごく腑に落ちました。ああそうか、そういう考え方をすべきなんだ、とそれこそ目から鱗でした。
精油やその働きに関する知識にそんなに差はなくとも、薬事法(的な法律)はどこの国も同じというわけではない。それがアロマテラピーに対する姿勢の違いとなって現れる、ならば国の名称を冠しても何の不思議もない、というかむしろ冠すべきなわけですね。

ということは、私たちが日本でやる限りどこのテキストに準じたものであろうと「日本式アロマテラピー」ということになります。イギリスではこうだ、フランスではこうやっている、だから日本でも、というわけないはいきません。あくまで日本の法律の範囲内、国に認められた資格の範囲内でできることをやっていかなくてはならないのです。正しい「日本式アロマテラピー」を作っていくには法規をしっかり理解することが不可欠です。

アロマテラピーって遠目で見ている限りでは「ほっこりファンタジックな女子の楽しみ」みたいなイメージだと思いますが、仕事にしてみたら大間違い。解剖生理、有機化学、法律など学ばねばならないことが山積みのとてもヘビーなジャンルです。勉強嫌いの私がなぜ続けていけるのか、実は自分でも不思議でなりません。