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前の記事の続き。ミントの本を2冊ご紹介します。
どちらもお手頃価格でわかりやすい内容。専門知識がなくても読めますが、プロにもなかなか役立つ内容じゃないかと思います。機会があったら是非どうぞ。

●毎日、ハッカ生活。

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北見ハッカの商品を愛好される方々の集まり、「北見ハッカ愛好会」が今年4月に出されたまだ新しい本。
ボディやヘアケア、虫よけやお料理に至るまで、ハッカ油のあらゆるレシピが掲載されており実用的です。注意事項などもきちんと書いてあり(猫のいるご家庭や妊婦さんへの禁忌など)好感が持てました。

この本でも、ハッカ油をお風呂に入れる場合は3~5滴となっていました。そのくらいで充分香りますし冷や冷やも楽しめます。だばだば入れる必要はないんです。ただ、精油を直接お湯に垂らしても構わないみたいな表現があったのはちょっと惜しいと思いました(塩や重曹などに混ぜて入れた方が良いのです)。

●ミントのチカラ

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2014年に出た本ですがアマゾンでは既に中古しかないですね。もう再販はないのでしょうか。そういえば私も古本で買ったかも…。
こちらは精油よりドライや生のミントの使い方が多く掲載されており写真も豊富です。必然的にクッキング寄りのレシピになりますが、お料理やドリンクの写真もきれいですし、いろいろな種類のミントが掲載されているのもありがたい。一覧で見られるのは便利ですから。ミントの育て方やちょっとしたトリビアなども紹介されていました。
これからの季節に嬉しいミントのカクテル「モヒート」の作り方も載っていましたので、ベランダのスペアミントが茂ったら作ってみたいものです。

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すいませんけど無断転載はおやめくださいね

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PHOTO BY Forest and Kim Starr

本日6月20日は「北海道北見市まちづくり研究会」が制定した「ペパーミントの日」だそうです。「はっか(20日)」の語呂合せと、また6月の北海道の爽やかさがハッカのようであることからこの日になったのだとか。

ああそうなのか、と思いつつtwitterを眺めていましたら、案の定こんなモーメントがありました。うわっやばくないこれ!?とツイート連打したものをまとめて加筆修正しておきます。

今年もハッカ油風呂の季節が到来(twitterモーメント)

詳しくはリンク先をご覧いただければと思うのでここに元ツイートを貼り付けることはしませんが、「ハッカ油をたらふく垂らした「すごい寒かった」「氷の槍でさされてるみたいでくそ痛かった」「ハッカ油増量投入」「めっちゃスースー」「ハッカ油入れすぎて湯気で目がやられる」などなど、もうこちらの胃に穴空きそうなワードがわんさか…。

お風呂に精油を入れるときは多くても5~6滴程度(浴槽の大きさにもよりますが)で充分なのですが、この方々はおそらく比較にならないくらい大量のハッカ油を入れておられるのではないかと思います。
頼むからやめてください。ハッカ油はそんな使い方するものではありません。

少し前の記事でもくどくどと書きましたが、若くて持病ない人ならいざ知らず、高血圧な人、妊婦さんなどがやったら大変なことになる可能性があります。安易に推奨するようなことは本当にやめて欲しいです。

スッキリしたいなら市販の入浴剤がいくらでもあります。そちらの方がよほど安全です。ハッカ油は大げさに怖がる必要はないけど大量に使うものじゃないのです。ついでに使用には若干の知識が必要です。

あと、素人(もうはっきり書いちゃう!)はドロッパーのないボトルのハッカ油を買ってはいけません。

外蓋の内側に、こんな風に一滴ずつ出せる「ドロッパー」がついたボトルのものを買いましょう。これで使いすぎをかなり防げます。

ハッカ油の使用について、怖いもののように吹聴して怯えさせるのは本意ではありません。適量を守って使えばなんの問題もないものです。アロマショップでなくてドラッグストアで手軽に入手できますし。なんといってもお安いし!

しかし何故か一部の人が「天然のものだから何の副作用もなく大量に使用しても問題ない」と思い込んでおられます。それは愚かな勘違い以外の何物でもありません。副作用のない薬は存在せず、なんでも使いすぎれば毒になるのです。
ペパーミントやハッカ精油には清涼感を与え、痛みを緩和し、気分をしゃきっとさせるとてもよい作用を持ちますが、同時に中枢神経に作用して血圧をあげたり流産を引き起こす成分も含まれているのです。

ざっと見る限りでは、無謀な使い方(どばーっと風呂に入れちゃう)してるのは若い人、それも男性が多いような気がします。そういう人たちだったら確かにほとんどが問題ないのでしょう。「ヒリヒリしちゃったよー」「寒かった!」くらいの笑い話で済んでるようですし。だけどネットに無責任に流すことにより、どんな人がその使用法を真似するのかわからないのです。その中には「笑い事では済まない」健康状態の人がいる可能性だってあるのです。

使わなくてもよかったもののせいで悲しい思いをする人が出て欲しくはありません。またそういう事故でことが大きくなってしまったらハッカ油が今までのように薬局で気軽に買えるものではなくなってしまうかもしれないのです。私はそれが恐ろしくて仕方ないので、せっせと小姑のように文句をつけているのです。

あ、うっかりハッカ油を使ってしまった妊婦さんがいらしてもあまり心配なさらないでください。ちょっと使ったからといってすぐに悲しい結末に結び付くわけではありません。心配なら病院を受診されて医師の指示に従ってください。できればハッカ油はもう使用されない方がいいと思います。

お勧め本のご紹介もしようと思っていたのですが、長くなりましたので次の記事で。

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またかなりほったらかしてすみません。
雨が降ったり晴れたりしているうちに秋が近づき、あっという間に各地からキンモクセイの香りの便りが聞かれるようになりました。例年通りチンキ用の花の収穫をしなければならないのですが、何かとバタバタしているため、行けるのは早くて週末のことになりそう...。花が保ってくれるといいのですが。昨年のチンキを越して、今年のキンモクセイ香水作りの準備もしなくてはなりません。

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ちなみにこれは去年の写真。

そんなことを思いつつ、ふらふらと検索をしていたら面白いまとめを見つけました。

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「金木犀の香り」と謳っている香水や芳香剤よりも幼稚園のときに使っていたでんぷんのりの方がよっぽど金木犀だと思って調べた結果(togetterまとめ)

フエキ糊…。懐かしい名前です。確かに幼稚園や小学校で工作に使ってましたが。
あの糊がキンモクセイの香り?

残念ながら不易糊工業さんのサイトでは香りについての記述は見つけることができませんでしたが、wikipediaにはそのように書いてありますね。

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ちなみにこの糊は明治28年(1895年)に誕生したのだそうです。なんというロングセラー。

というわけで、これは試してみなくては、と買ってきました。
文房具屋さんで80円(税抜)です。安いですね…。何でも100均で買う習慣を改めよう。

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青やピンクのパッケージもありましたが、フエキ糊はやっぱり黄色でないとね。

わくわくしながら蓋をとると、ふわっとキンモクセイが香りました。やっぱり噂じゃなかった!合成香料だとは思いますが、それなりによい香りです。
おそらく精油は入ってないでしょう。こんなに廉価で大量に販売されるものに、生産量の少ないキンモクセイ精油が使われるとは考えづらいですから。たぶんその昔トイレの芳香剤として人気があったキンモクセイの合成(調合)香料と同じようなものが使われているのだと思います。こう書くと良いイメージを持てない方がいらっしゃるかも知れませんけれどね。用途がトイレっていうだけで、香り自体は別に悪くないものでしたからね。

「うちにあったのは香らない」というコメントもありましたので、ひょっとしたら開封後時間が経ったら香りが薄れることがあるのかもしれません。機会があれば新しいのを購入された際に香りを試してみてください。

これでフエキ糊にキンモクセイの香りづけがされていることは確認できましたが、残念ながら自分が幼稚園や小学校で使っていた時代にこの香りがしていたかどうかについてはまったく記憶にないのです。
人並みに糊を使う工作もしてたと思うのですが、忘れてしまっているのでしょうか。何しろ昔のことですし。
もしかしたら私が小さいころはまだこの香りがついてなかったのかな。キンモクセイの香りがつけられているということ以外の資料がない状態なので想像することしかできません。
いずれにせよ思わぬところでキンモクセイの香りを感じることができるのですから、これからは郵便物の封には必ずフエキ糊を使おうと思っています。

ちなみに不易糊工業さんの商品にはコスメもラインナップされており、ハンドクリームやリップクリームなどを作っておられます。ですがこちらは「無香料」を謳っておられますのでキンモクセイの香りはついてないようですね。ちょっと残念。

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銀行に用がありまして、待ち時間にロビーで涼みながらTVをぼんやり眺めていると「アロマで認知症」の特集らしきものをやっていました。すぐ順番が来たのでよく見られなかったのですが、新聞か何かの記事になってたみたいですね。
道理でこのエントリへのアクセスが最近妙に多いと思った…。

そして何でまた今頃この話なんですかね。
何か目新しい説が出てきたというわけでもなさそうですが、誰かがまた一儲けとか狙ってるんですかね(ごめんなさい汚れた心だとこんなことしか考えられないの)。

この「午前中にローズマリーとレモン、夜にラベンダーとオレンジで芳香浴をすると脳が活性化され認知症の予防に効果がある」という説は2年ほど前にTV番組で取り上げられ、この業界では爆発的と呼んでもいいくらいのヒットになりました。「香りを嗅ぐだけ」という手軽さがよかったのでしょうか。

関連会社の商品がすぐ売り切れたのは勿論、他のアロマのお店、会社にもこの4種の精油を求めるお客さんが押し寄せました。「某有名アロマショップがバーゲン会場のようになっていた」という目撃談もあったくらいです。もちろんセールなんてやっていないのに、です。
おかげで当時精油メーカーはどこも品薄になりました。私も仕入れしようとしたらラベンダーが入荷未定と言われ困ってしまったことがあります。

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TVで取り上げられる事象の多くがそうであるように、この異様なまでの盛り上がりもいつのまにか沈静化しました。春先にブームが起き、夏頃にはもうおさまっていたように思います。

あんなにいっぱい居た人達はどこに行かれたの?と不思議なのですが、「期待したほどの効果がなかった」とか「手軽そうと思ったけど案外面倒だった」とかで止めてしまった方がほとんどなのではないんでしょうか。私も母に一通りのものを揃えて使い方を教えたのですが、少ししたら「めんどくさい」とやらなくなりました。

何かしらの効果を感じたか、香りそのものが好きになったか、などの理由で芳香浴続けておられる方もいらっしゃるとは思いますがおそらくはほんの一握り。

アロマテラピーは巷で考えられているほど『お手軽』なものではありません。
精油以外の器具(ここではディフューザーやアロマペンダント)も必要ですし結構いいお値段です。嗅ぐだけであっても長時間高濃度で使うことはよくないので、使用量や使用時間のチェックも必要です。
精油も一度開封したら劣化が始まりますから保存場所にも配慮がいります。オーガニックとかの精油の品質にもこだわっていたらきりがありません。お金もかかりますしたくさんの勉強が必要です。原液が手についたらかぶれることも多いですし、オレンジ精油はプラスチックを溶かします。

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また、「効果がある」とされていてもその香りが好きになれるか、あるいは自分に合うかどうかはわかりません。例えば私は心中してもいいくらいラベンダーの香りを愛していますが、「苦手」「嫌い」とおっしゃるアロマ好きも珍しくありません。
それとこの説で使用されているローズマリー・カンファーは高血圧の方には禁忌とされています。量や使用時間に注意して慎重に使えば害はないのかもしれませんが、それだけの配慮ができる知識を持った人がそんなにいらっしゃるとも思えないのです。

以前にも書きましたが、精油は植物の有効成分が凝縮されたものなのですから良くも大きく作用します。過剰に恐れる必要はありませんが、扱いにはある程度の知識が必要なものなのです。

こんな風にアロマテラピーの面倒くささをガンガン書き連ねまして「何なのオマエ、アロマ好きを増やしたくないの?」と呆れられるかもしれません。ですが心配ご無用、好きな人はこんな面倒なことも軽くクリアします。そういう手間も苦労にならないくらいはまると楽しいのです。そういう人でないと、そのくらいのことができないと、日常生活で精油を使うことは難しいです。面倒なだけで楽しくも何ともない行為になってしまいます。

ブームに乗っかって結構高いもん買ってしまって「めんどくさい」「効果がない」で飽きちゃってポイ、アロマ好きにとってはとても悲しいお話です。手に入れたからにはちょっと使い方を勉強して、できれば最後まで大事に使ってもらえたらと思います。朝用も夜用も、とてもいい香りのブレンドですから。

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ラベンダー祭りという名のワークショップやります。北海道から届くラベンダー生花でご一緒に遊びましょう。

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梅雨入り直前、実家のくちなしが花をつけたので今年も少し摘んできました。
足場があまりよくないところに植わっている上あまり大きな木ではないのでそんなにたくさん取れないのです。

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花は小さめですが、なんとも滑らかで丸みのあるよい香りですね。そばに寄っただけでうっとりします。
しかしそう思うのは人間だけではないらしくさまざまな虫が花にくっついており、それを狙ったクモなんかもいますので採取はけっこう大変。虫はまあまあ大丈夫な私でもあまり長時間はやりたくない仕事です。蚊もいますしね。

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採った花はすぐにガーゼに包んで広口瓶に入れます。瓶の底には少量のシアバターが入っています。油脂の匂いを吸収する性質を利用し、くちなしの香りをシアバターに移してしまおうというわけです。アロマテラピーを勉強された方はご存知の、「油脂吸着法(アンフルラージュ)」という方法ですね。
昨年はアルコールに浸けてみたのですが悲しいくらい香りが出なかったので、先日の指田先生の講座で教えていただいたこの方法を試してみました。

実際にはガラス板に延ばした油脂の上に花を置いていくというやり方だったようで、適当な画像を探したんですが商用可のものが見つかりませんでした。なので興味のある方はリンクからご覧ください→Google画像検索

出来上がりは期待していたよりは薄いですが、くちなしの香りはしっかり移っています。もっとたくさんの花でできれば濃い香りになってくれるんでしょうけれどね。はじめての試みとしてはまあこんなものかなと。他の精油を加えて練り香水にしてみようかなと思っています。

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2016年7月6日三上杏平先生の特別講座開催します。

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少し前に買って冷凍庫に眠っていたハーゲンダッツのラベンダー&ブルーベリー、いよいよ封印から解き放たれます(ただお腹の調子悪くて食べられなかっただけ)。
2月に発売されたものを今頃レビューかよ、と自分でも思わないでもないですが…。近所のスーパーで見かけてしまったものですからつい。

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欧米ではラベンダーフレーバーのお菓子などが結構あるようで、私も旅行の時に何度か食べました。ラベンダーの香りがつけてあるシュークリームとかね。だけど日本でも期間限定といえこんなメジャーな形で発売されるようになったんですね。年寄り臭いですが時代の流れを感じます。

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このラベンダーアイス、一部では「庭」の味がすると話題になっており「庭の味ってなに?庭を食べたことのある人なんているのwww」とワクワクして食べてみたんですが、私の感想は「フツーにラベンダー味…。どこが庭?」でした。

「ラベンダーの香りと甘酸っぱいブルーベリーのソースがからまるごく普通なアイス…。美味しいけど久しぶりのハーゲンダッツは甘いなあ。ダイエット台無しだなあ」と食べ進めていて気づきました。風呂でもディフューザーでもラベンダー精油を使いまくり、ある時はスプレーにして持ち歩き、ある時は首筋に塗り、たまにはうがいをしたりと「ラベンダー尽くし」の生活を送っている私にとって、もはや「ラベンダー味」は珍しいものでもなんでもないことを。ですからこういうものを口に入れても「ああラベンダー、普通ね」という感想しか出てこないのです。
下記まとめのように面白いことが言えないのがちょっと悔しくもあります。

庭の味がすると話題のハーゲンダッツ新作→実食した人の全力レポートがこちら「庭というよりこれはもはや…」(togetterまとめ)

「無印良品インテリア売場味」という表現も面白かった。アロマテラピーにあんまり馴染みが無い方にとって「香りのするもの」の象徴が無印のあの売り場なんですね。

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ラベンダーのアイスといえば富良野。お店によってさまざまに工夫をこらしたラベンダーソフトクリームが販売されています。ほんのり紫色のソフトに上品なラベンダーの香りがついていて、暑い日のラベンダー畑めぐりのお供には欠かせません。
写真は中富良野の彩香の丘さんのラベンダーソフト。カットメロンの上にソフトクリームが乗っている贅沢仕様です。ファーム富田さんのラベンダーイーストのラベンダーホワイトチョコレートソフトクリームも美味しかったなあ。ああ行きたいなあ北海道(毎回言ってますね)。

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連休の初め頃注文していた商品が届きました。
もっと早く来ていたんですが、諸事情で受け取りが伸びていたのです。

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全体の写真ではちょっと端が切れてしまいましたが、目当てはこの本です。

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北見の薄荷入門

北海道北見市の薄荷についての本です。

以前の記事でさんざん書いたにも関わらずまだ覚めやらぬハッカ熱のおもむくまま調べ物をしていた際、参考文献として挙げられているのを見かけましたので販売元を検索して購入してみました。北海道から九州への発送、しかも支払いは代引きのみとのことでこりゃ送料の方が高くなるクチか…、と覚悟したんですが、軽い商品ばかりだったので「特別運賃適用サイズ」にしていただき思ったほどかかりませんでした。

そんなに厚い本ではありませんが、中身はどうしてなかなか濃い!
薄荷とはどのようなものか、どのようにして生産されるのか、北見での栽培の歴史などよそでは見られない内容がまとめられています。
また、「薄荷の楽しみ方」として、薄荷の結晶の作り方をはじめ、アロマテラピーとはちょっと違ったハッカのクラフト、果ては家庭でできる蒸留器の作り方まで紹介されています。とても貴重な資料です。買ってよかった!

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通販のページに「取卸油」も販売されていたので一緒に購入しました。このエントリでご紹介した、メントールを分離する前の状態のオイル、つまりアルベンシスミント精油です。
周囲を切り取ったので写真が大きくなってしまいましたが内容量は10mlです。

なんとこの取卸油から薄荷結晶が作れるらしい。説明書がついていましたので挑戦してみます。うまくできたら記事にしますね。

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同封していただいた観光チラシを見ていると北見に行きたくなってしまいました。いいところですねー。
北見は「ハッカと玉葱の街」と言われているそうですが、焼肉屋・ホルモン屋とても多く安くて美味しいと評判で、それから地ビールレストランもあるのだそうです。いいなあ行きたいなあ。富良野のラベンダーと合わせて旅行したら最高だろうなあ、とこれからどんどん暑くなる博多の地で身悶えるわけです。

宣伝:2016年7月6日三上杏平先生にハッカ油についてのお話をお願いしています。

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先日Facebookに投稿した文に軽く加筆…、のつもりが大幅増量になってしまいました。お時間ある時にでもお読みください。

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https://www.flickr.com

「クローブEugenia caryophyllusの精油は歯医者さんの香り」というのはかなり長い間アロマテラピーをやる者の共通認識でありました。歯科治療に使われる薬にクローブの主成分オイゲノールEugenolを使用したものがあったのです。

しかし少し前に歯医者通いをしていた頃のこと、診療室であまりオイゲノールの香りを感じなくなっていることに気がつきました。私の行っているところは別に最先端の治療とかいうところでもありません。ごく平均的な設備の「街の歯医者さん」です。
他の歯医者さんではどうなのかまではわかりませんが、少なくともこんなところがある。もうオイゲノールを歯科治療に使わなくなっているのでしょうか。それともこの香りが表に出ないよう処理されているんでしょうか。

Eugenol
オイゲノール

いずれにせよ「クローブ=歯医者」という連想が成り立たなくなりつつあるのかも知れない、ひょっとして若い方は既にご存じないのかも?と思って先日いらした平成生まれのお客様にお尋ねしたところ、やっぱりご存知ではありませんでした。「これ、歯医者さんの匂いって言われてるんですよ」「へーそうなんですか!」みたいな会話になりました。そうなのか、ご存じないのか、ああとても遠くへ来てしまった気分…(大げさですね)。

もしかしたら私の周囲だけでのことなのかもしれませんが、いつのまにか通じない方がいらっしゃる時代になってしまっていた、というのはなかなかのショックでした。「クローブ=歯医者」なんて言ってたら年寄り扱いされてしまうかもしれないのですよ。なんだかわけもなく月に向かって吼えたくなりませんか。わたくしだけでしょうか。

しかしまあ、時代が変わるのは悪いことばかりでもありません。

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皆様よくご存知のキンモクセイ。
私が秋になると熱狂して収穫しチンキを作る花です。

昔の話になりますが、キンモクセイの香りは「トイレの香り」とイコールでした。トイレ用芳香剤は「キンモクセイの香り」のものがほとんどで、どこのトイレでも一年中キンモクセイの香りが強く漂っていた時代があったのです。そのため当時は「キンモクセイ=トイレの香り」というイメージがほぼ定着してしまっていました。この概念がまだにどこかに残っている方も案外多いのではと思います。
なぜこんなにキンモクセイだらけだったのか?現在ほど消臭の技術が発達していない時代でしたから、強い香りで悪臭を消す目的があったのだそうですね。

20年ほど続いたその流行は1990年代前半くらいまでで終わり、香りに頼らなくても消臭ができるようになったこと、また香りの好みの多様化などもあり、トイレからキンモクセイの芳香剤が姿を消すに至りました(まったくなくなったわけではないようですが)。そのことにより「キンモクセイ=トイレの香り」のイメージは徐々に薄れていったのです。
※参考サイト:トイレの「キンモクセイの香り」が衰退した理由

それに改めて気づかされたのは昨年の秋でした。
キンモクセイが花盛りの実家の庭に小学生の甥と姪がやってきまして、「わっすごい香り」と感嘆の声をあげました。そこに空気の読めない母が「トイレの匂いやろ!」と下品な冗談を飛ばしたのですが(どついてやろうかと思いましたが…。まあ一応相手は年寄りなので)、甥も姪もきょとんとしています。こういうジョークには大喜びで飛びつきそうな年代のはずなんですが(特に下品でもお上品でもない、普通の感性の子供たちです)。そうかこの子たちにはもうわからないネタなんだ、と実感したのでした。

ポプリ研究家の熊井明子氏は、1991年刊行の「香りの百花譜」という本の中で芳香剤のせいでキンモクセイ=トイレのイメージであることを嘆き、「一昔前、金木犀の香水があったが、今ではもし使い残りを持っていたとしても、身につけて外出しようという人はいないことだろう」と書いておられます。あの頃は咲いているキンモクセイの傍を通って「トイレの匂い!」と無神経に口に出す人が珍しくなかったですからね。「キンモクセイが好き」とは言いづらい場面も多かったと思います。

それから20年余り、私はキンモクセイの香りをこころゆくまで味わい、毎年たくさんのエタノールを準備してチンキを作り、香水を手作りして楽しんでいます。こんなことができるようになるとは想像もつきませんでしたし、またしたいとも思いませんでした。タイムマシンがあったらあの頃の自分に伝えてやりたいものです。

時と共にうつろいゆく香りもあるのです。
時代が変わって寂しくなったこと、嬉しくなったことのお話でした。

7月の三上杏平先生の福岡講座ですが、そろそろ申し込み受付を開始します。多分次のエントリでご案内できる予定。どうも後手後手に廻ってて申し訳ありません。

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オレンジの皮をハート型に切り、クローブを刺して乾燥させるというポプリが熊井明子さんのレシピにあります。先日少し大きめの柑橘が手に入りましたので久しぶりに作ってみました。今回はハートだけを作りましたが、正式なレシピではオレンジやレモンやライムなどの色々な柑橘の果皮をミックスしてポプリに仕上げ、その上にこれを飾ります。

オレンジではなく実家のご近所さんのお庭にできた大きな柑橘です。多分ザボンか晩白柚(ばんぺいゆ)のどちらか。
オレンジよりあっさりした香りです。色はグレープフルーツのような黄色。

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乾燥させるとこんな感じになりました。光の加減でオレンジ色にも見えますが、実物はくすんだ黄色です。
このハートを紅茶に浮かべて飲むと、柑橘の香りがふわっと立ち上る美味しいスパイスティーになるんです。お手軽なので材料がそろう方はお試しを。

無農薬栽培のオレンジを使うことはもちろん、果皮の白いところはなるべく除去すること(その方が香りが良い)、食器乾燥機などを使って完全に乾燥させることが重要ですのでちょっとコツが必要ではあるんですが。

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ハートを取った残りの切りくずももちろん乾燥させてお風呂に使います。なるべく細かい方が良いので使用前に乳鉢で砕くのですが、皮が厚いと固くなってしまうのでこれがなかなか重労働。その意味もあって白い部分はできるだけ取った方が良いのです。

実はこのポプリの名前はヴァレンタイン・シトラス・ポプリと言いましてハート型から見てもわかるように本来はバレンタインデーの頃作るべきものなんですが、大幅にずれ込みバレンタインどころかホワイトデーにすら大遅刻という体たらく。どうせ間に合ったところでこんなお茶を一緒に飲む相手もいませんのでまあよろしいかと(同情してくれんでいい)。

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www.flickr.com/

またほったらかしですみません。ハッカの話に気合入れすぎてちょっと燃え尽き症候群でした。もうちょっとかるーい話でこまめに更新できるよう体質改善しなくてはなりません。
と言いつつまた長文のエントリになってしまいました。お時間のある方のみどうぞ。

何年も前のことですが、私はアロマテラピーを「イギリス式」「フランス式」など国のカテゴリでくくる意味はあるのか?という疑問を持っていた時期がありました。

イギリスではリラクゼーション、フランスでは治療に特化、なんて初心者向きの本やサイトにも良く書かれていることですが、そんなにすっぱり分けられるようなものじゃないんじゃ?と思えてならなかったのです。
アロマ本の著者プロフィールなどを見ると、イギリスの先生がドイツの先生に師事したり、フランスの先生がイギリスに勉強に行ったり、と他の国でも学んでいるケースがとても多いです。島国の日本と違いヨーロッパでは他国との行き来がとても簡単にできます。それに何といっても今はインターネットの発達がありますし、一昔前よりずっと情報の共有が進んでいるはず。

ならば少なくともヨーロッパにおいては、専門的に勉強している方の間では国による知識の違いはそんなに無いのではないか、じゃあ国名でカテゴライズしなくてもいいんじゃないのか?という疑念が沸いてしまい、フランス語どころか英語もできない身に確かめるすべもなくくすぶっていたのでした。

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糸口が見つかったのは南フランスのグラースで自然香水講座のツアーに参加した際のこと。現地にお住まいの前田久仁子先生(アロマ関連の本をたくさん翻訳していらっしゃいます)の講座を受けた際、この疑問についてお尋ねすることができたのです。

「国で分ける意味はあると思っています」というのが前田先生のお答えでした。
メモをとっていなかったので大意だけなのですが、「確かに、あなたの言う通り自国以外で勉強する方も多く、ベースとなる知識はもうどこの国でもあまり変わらないでしょう(アロマがそこそこ盛んな国において、の話ですが)、しかし人の体にどこまで精油を使えるか、どういう使い方が許されるのか、ということを決めるのはその国の薬事法(的な法律)であり、施療の限界はそこで決まります。だから~式と国でカテゴライズするのは意味があることだと思います」というようなことをおっしゃったように記憶しています。

すごく腑に落ちました。ああそうか、そういう考え方をすべきなんだ、とそれこそ目から鱗でした。
精油やその働きに関する知識にそんなに差はなくとも、薬事法(的な法律)はどこの国も同じというわけではない。それがアロマテラピーに対する姿勢の違いとなって現れる、ならば国の名称を冠しても何の不思議もない、というかむしろ冠すべきなわけですね。

ということは、私たちが日本でやる限りどこのテキストに準じたものであろうと「日本式アロマテラピー」ということになります。イギリスではこうだ、フランスではこうやっている、だから日本でも、というわけないはいきません。あくまで日本の法律の範囲内、国に認められた資格の範囲内でできることをやっていかなくてはならないのです。正しい「日本式アロマテラピー」を作っていくには法規をしっかり理解することが不可欠です。

アロマテラピーって遠目で見ている限りでは「ほっこりファンタジックな女子の楽しみ」みたいなイメージだと思いますが、仕事にしてみたら大間違い。解剖生理、有機化学、法律など学ばねばならないことが山積みのとてもヘビーなジャンルです。勉強嫌いの私がなぜ続けていけるのか、実は自分でも不思議でなりません。

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