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今回被害のありました熊本・大分は福岡から移動しやすい土地です。
しかしまだまだ個人で支援に動く段階ではないと思っておりますので、「かすみ屋」として何かアクションを起こすことはいたしません。今は国や自治体に任せて事態を見守り、時が来たら自分にできることをしようと思っています。
それはアロマテラピー絡みのことかもしれませんし、まったくアロマに関係ない所属教会や地域団体のボランティアかもしれません。あるいは小額でも経済的な支援を続けていくことかもしれません、とにかく何でも役に立てればいいんです。
ひとまずは、今できることとして福岡市の義援金箱に募金してきました。

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福岡市の支援は以下のページにまとめられています(上記写真もそちらからお借りしました)。
「平成28年熊本地震」に伴うお知らせ

義援金の他に、福岡市では救援物資はその時々の必要に応じて受け付けるものが決められており、収集場所で仕分けをされているので被災地での手間を省くことができます。私はかさばるものを運ぶのがしんどかったのでサクッと現金で支援しましたが、今も続々と沢山の物品が運び込まれている様子です。

善意に水を差すようで申し訳ないですが、九州から離れた地域の方のほうが「支援!」「何かしなきゃ!」と盛り上がっておられるような印象を受けます(まあもちろんこっちでもいらっしゃいますがそういう方…)。中には何でそこで個人で募金受付始めちゃうの?って首をひねりたくなるような方もいらしたり。自治体や赤十字の義援金じゃどうして駄目なの?
「△△地区で○○が足りません!信ずべき筋からの情報です」って、今一番信ずべきなのは行政からの発表でしょうよ。そこが「個人からの物資は要らない」って言ってるのに…。

まだ物流ルートが整っていない中での個人での物品搬入は渋滞を招き現地に迷惑をかけます。いろんなものを一緒くたに持っていったら仕分ける手間もかかります。「物資が届いていないのはモノが足りないんじゃなく滞っているから」と言い切る方もいらっしゃいました。現地の方々の邪魔にならない、ということがまず一番じゃないんでしょうか。

大きな災害を目の当たりにして「いてもたってもいられない」「自分でなんとかしてあげたい」という気持ちは理解できます。少しでも縁のある土地だったりしたら尚更ですよね。しかしその善意が必要とされる支援の妨げになることもあるのです。ここはその気持ちをぐっと抑えて、寄付などの後方支援に徹するのが今やるべきことじゃないかと思うのですが。役に立ちたいという思いを持ち続けていれば、いずれは生かせるときも来るのですから。「イイコトしてるのにヒドーイ」と嫌われそうですが。まあいいんですけど嫌われても。

追記(4/20):
以下は首がもげそうなくらい激しく同意したtogetterまとめ。是非ご一読ください。
なぜ個人での物資支援は止めるべきなのか

多分次のエントリからは平常のブログに戻ると思います。

先日の熊本、大分での地震にて亡くなられた方々に哀悼の意を表し、また被災された皆様にお見舞い申し上げます。
一日でも早い復興を心よりお祈りいたします。

福岡市は震度4でしたが、私の住まいは「揺れやすい」地域に属しているようで結構揺れました。「スマホから聞いたことがない音がするな」と思っていましたら地震警報でした。数十秒後に震動が来て、ベッドに座ったままいろいろなものが揺さぶられるのを呆然と眺めていました。
次の晩はもう平常に戻ったと思っていましたが、そこに「本震」が来ました。深く眠っているところにまた警報が響き、「何だろう?うるさいなあ」と寝ぼけた頭が大きな揺れで一気に目覚めました。

もう余震を感じなくなった現在でも、時折ふわふわと揺れるような感覚に襲われることがあります。「地震酔い」というものらしいです。被害がほとんどなかった福岡でもこうなのですから震度が大きかった地域の方々の恐怖はどんなものであったか、想像するだけで胸が痛みます。

今はまだ義援金等の後方支援だけですが、機会が与えられましたら自分にできることをしようと思っています。

2016年7月6日(水)の三上杏平先生特別講座の場所が確定いたしましたのでお知らせします。

福岡市健康づくりサポートセンター 研修室
http://www.kenkou-support.jp/
(福岡市中央区舞鶴2丁目5番1号あいれふ8F)です。
以前もお借りしていたところと同じ場所ですが、当時は「婦人会館」でした。そこが閉館され研修室の運営が健康づくりセンターの直営となったため名称が変わっています。

また、使用時間の関係上会場は朝から押さえておりますので、午前中に交流会のようなものをやります。参加無料です。朝からいらっしゃれる方は是非どうぞ。

ラヴェンデル交流会
テーマ:あなたの「イチ推し本」を教えてください

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概要:

  • 日時:2016年7月6日(水)9:30~11:00くらい(終了時間に少々変動の可能性あり)
  • 参加料:無料
  • 場所:福岡市健康づくりサポートセンター 研修室

内容:

5年位前にもこういう形の交流会をやりましてその時はフリートークが主だったのですが、今回はちょっとテーマをつけてみました。

アロマテラピーは勉強を始めてみると案外間口が広く、植物学、解剖生理、化学、カウンセリングなど幅広いジャンルの知識が必要になります。その中で他の人はどんな勉強をしているのか、どんな本を読んでいるのかは誰でも気になるところ。皆でお気に入りの本を持ち寄って情報を共有しませんか?

アロマテラピーやアロマトリートメントに関連する本なら何でもかまいません。お好きな本について語ってください。背伸びして難しい本や珍しい本を持ってくる必要はありません。「今のあなた」が大切に考える本を教えていただきたいのです。

「この本はこんなところがとても役に立った」
「この分野はこの本がわかりやすい」
「この本すごく面白い!」
「この本を読んでこの道に進んだ」
「この本にまつわるエピソード」
などの熱いお話をお待ちしております。

堅苦しい話はいたしません。皆で楽しく語りましょう。

ご注意:大変恐縮ではありますが、この午前中講座のご参加は午後からの三上先生特別講座の出席者のみに限らせていただきます。午前中のみの参加はできません。
また、マルチ関係者のご参加はお断りさせていただいております。この基準はうちでやっている勉強会と同じです。初めての方はご一読いただければと思います。

参加要項:

  • お一人につき3~5分ほどのお話をお願いします。参加人数により時間の調整をお願いすることがあります。
  • 皆で実物を回覧したいので、紹介する本をご持参ください。
  • 紹介する本は1冊でも2~3冊でも構いません。

お持ちいただく「推し本」は、植物学、解剖生理、化学、カウンセリングなどアロマテラピー、アロマトリートメントに関連するものをお願いいたします。もちろんいわゆる「アロマ本」でも結構です。
ただ、いわゆる「スピリチュアル系」のものはご遠慮いただけたらと思います。私が苦手なためどういう反応をしたらいいかわからないもので。すみませんがここだけは主催者権限を発動します。よろしくお願いいたします。

この交流会の後、お昼休憩のため一旦会場はクローズします。
その後12:30くらいから午後の講座の受付を開始いたします。

●お申込

こちらからお願いいたします。
お申し込み専用メールフォーム

お申し込みをいただきましたら、受講料の入金先をメールでご連絡いたします。入金確認がとれましたらお申し込み完了となります。
なお、事務処理の都合上、手渡しでの受講料納入はできません。恐縮ではございますがご了承の程お願い申し上げます。

参加を迷っておられる方のお問い合わせはこちらからどうぞ。

※どちらのメールフォームもお返事はパソコンのメールで差し上げています。携帯キャリアメールをお使いの方は、@kasumi-ya.com のメールが受信できるよう設定をお願いいたします。

Facebookのアカウントをお持ちの方は、イベントページから参加表明をしていただくことも可能です。

主催:アロマハウスかすみ屋
092-400-8366 mail@kasumi-ya.com
http://www.kasumi-ya.com/

たくさんの皆様のご参加をお待ちしております!

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●ナードジャパン認定 アロマ・アドバイザー養成クラス生徒募集中です。
マンツーマンのフリースクール制ですのでお仕事が忙しい方でもご自身のペースで勉強していただけます。トリートメントや精油の割引、アロマ本の貸し出し等各種特典もあり。
無料説明会も随時承っておりますのでお気軽にどうぞ。
詳しくはこちらから

すいませんけど無断転載はおやめくださいね
(念のためしばらくこちらからもリンクしておきます)

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先日Facebookに投稿した文に軽く加筆…、のつもりが大幅増量になってしまいました。お時間ある時にでもお読みください。

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https://www.flickr.com

「クローブEugenia caryophyllusの精油は歯医者さんの香り」というのはかなり長い間アロマテラピーをやる者の共通認識でありました。歯科治療に使われる薬にクローブの主成分オイゲノールEugenolを使用したものがあったのです。

しかし少し前に歯医者通いをしていた頃のこと、診療室であまりオイゲノールの香りを感じなくなっていることに気がつきました。私の行っているところは別に最先端の治療とかいうところでもありません。ごく平均的な設備の「街の歯医者さん」です。
他の歯医者さんではどうなのかまではわかりませんが、少なくともこんなところがある。もうオイゲノールを歯科治療に使わなくなっているのでしょうか。それともこの香りが表に出ないよう処理されているんでしょうか。

Eugenol
オイゲノール

いずれにせよ「クローブ=歯医者」という連想が成り立たなくなりつつあるのかも知れない、ひょっとして若い方は既にご存じないのかも?と思って先日いらした平成生まれのお客様にお尋ねしたところ、やっぱりご存知ではありませんでした。「これ、歯医者さんの匂いって言われてるんですよ」「へーそうなんですか!」みたいな会話になりました。そうなのか、ご存じないのか、ああとても遠くへ来てしまった気分…(大げさですね)。

もしかしたら私の周囲だけでのことなのかもしれませんが、いつのまにか通じない方がいらっしゃる時代になってしまっていた、というのはなかなかのショックでした。「クローブ=歯医者」なんて言ってたら年寄り扱いされてしまうかもしれないのですよ。なんだかわけもなく月に向かって吼えたくなりませんか。わたくしだけでしょうか。

しかしまあ、時代が変わるのは悪いことばかりでもありません。

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皆様よくご存知のキンモクセイ。
私が秋になると熱狂して収穫しチンキを作る花です。

昔の話になりますが、キンモクセイの香りは「トイレの香り」とイコールでした。トイレ用芳香剤は「キンモクセイの香り」のものがほとんどで、どこのトイレでも一年中キンモクセイの香りが強く漂っていた時代があったのです。そのため当時は「キンモクセイ=トイレの香り」というイメージがほぼ定着してしまっていました。この概念がまだにどこかに残っている方も案外多いのではと思います。
なぜこんなにキンモクセイだらけだったのか?現在ほど消臭の技術が発達していない時代でしたから、強い香りで悪臭を消す目的があったのだそうですね。

20年ほど続いたその流行は1990年代前半くらいまでで終わり、香りに頼らなくても消臭ができるようになったこと、また香りの好みの多様化などもあり、トイレからキンモクセイの芳香剤が姿を消すに至りました(まったくなくなったわけではないようですが)。そのことにより「キンモクセイ=トイレの香り」のイメージは徐々に薄れていったのです。
※参考サイト:トイレの「キンモクセイの香り」が衰退した理由

それに改めて気づかされたのは昨年の秋でした。
キンモクセイが花盛りの実家の庭に小学生の甥と姪がやってきまして、「わっすごい香り」と感嘆の声をあげました。そこに空気の読めない母が「トイレの匂いやろ!」と下品な冗談を飛ばしたのですが(どついてやろうかと思いましたが…。まあ一応相手は年寄りなので)、甥も姪もきょとんとしています。こういうジョークには大喜びで飛びつきそうな年代のはずなんですが(特に下品でもお上品でもない、普通の感性の子供たちです)。そうかこの子たちにはもうわからないネタなんだ、と実感したのでした。

ポプリ研究家の熊井明子氏は、1991年刊行の「香りの百花譜」という本の中で芳香剤のせいでキンモクセイ=トイレのイメージであることを嘆き、「一昔前、金木犀の香水があったが、今ではもし使い残りを持っていたとしても、身につけて外出しようという人はいないことだろう」と書いておられます。あの頃は咲いているキンモクセイの傍を通って「トイレの匂い!」と無神経に口に出す人が珍しくなかったですからね。「キンモクセイが好き」とは言いづらい場面も多かったと思います。

それから20年余り、私はキンモクセイの香りをこころゆくまで味わい、毎年たくさんのエタノールを準備してチンキを作り、香水を手作りして楽しんでいます。こんなことができるようになるとは想像もつきませんでしたし、またしたいとも思いませんでした。タイムマシンがあったらあの頃の自分に伝えてやりたいものです。

時と共にうつろいゆく香りもあるのです。
時代が変わって寂しくなったこと、嬉しくなったことのお話でした。

7月の三上杏平先生の福岡講座ですが、そろそろ申し込み受付を開始します。多分次のエントリでご案内できる予定。どうも後手後手に廻ってて申し訳ありません。

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